スヴェトラーノフのブラームス交響曲全集

  • Fugue Around The Clock アムステルダム・ルッキ・スターダストQ (Channel Classics CCS19498)
  • Who is afraid of 20th Century Music? Volume 1 メッツマッハー/ハンブルグ州立PO (EMI 7243 5 56970 2 8)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 シーモノフ/スロヴェニアPO (Slovenska Filharmonija SF 997029)
  • ブラームス:交響曲全集 スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (Scribendum SC 023)
昨日タワーレコード梅田店をのぞいたところ、探していた音盤は見つからなかったが、ショスタコーヴィチ絡みで思わぬ収穫があった。

リコーダー四重奏によるフーガ集。この中に「24の前奏曲とフーガ」第22番のフーガが収録されている。Pohlitの「Gurez」というオリジナルの現代曲以外は、全て編曲物。既に名声の確立した団体でもあり、技術的にも音楽的にも高い水準のアルバムに仕上がっている。で、お目当てのショスタコーヴィチは、なかなかの演奏。作品が内包している古風な響きを適切に引き出した、といった感じ。他の曲も是非聴いてみたいが、まぁ無理だろうな。

7月23日の当欄で「どこかの店頭に並んでいないだろうか?」と書いたばかりの「誰が20世紀音楽を恐れるか?」の第1巻。タワーレコード梅田店で捕獲。背ジャケットのタイトルが「The Millennium Concert」となっていたので、すぐにそれとは気付かなかった。もしかしたら、今までも他の店で見過ごしていたのかもしれない。まだ第1巻ということもあってか、比較的穏当なプログラム。面白いのは確かだが。ショスタコーヴィチのポルカは、まぁ平凡な出来。もっと弾けてくれればいいのに。録音の影響もあるのかもしれないが。

スロヴェニア・フィルの自主制作盤があるという情報は、知人のサイトである斉諧生音盤志にて見知っていた。しかし、代金支払い方法等が少々面倒だったので見送っていたところ、タワーレコード梅田店でその中の一枚であるショスタコーヴィチの交響曲第8番を発見。税抜き2800円弱と非常に高価ではあったが、迷わず購入。演奏自体は、あまりぱっとしなかった。実際に生で聴いていればもうちょっと評価も高くなるかもしれないが、オーケストラの技量の限界もあってか表現に幅がない。これでは、録音で繰り返し聴くには辛い。一部の蒐集家のためのコレクターズ・アイテムといった感じか。スロヴェニア・フィルの自主制作盤には、他にもショスタコーヴィチ作品を含んだものがあるので、ディスコグラフィを見て、また店頭を調べてみようと思う。

スヴェトラーノフのブラームス全集は、かねてから評判を聴いていたものの、わざわざ探してまで買って聴きたいというほどの気持ちもなく、今回安価で再発されてようやく入手した。買ってからしばらく経ったが、今日ようやく聴いた。期待していたほどロシア臭が強いというわけではなかった。確かに弦楽器の歌いまわしは濃厚だが、それでも十分ブラームスの範疇に納まっていると思うのは、僕が偏った演奏ばかり聴いているからか?第1番は、概ね想像通り。カロリーが高くて気に入った。ただ、音楽の流れはブラームスのそれではなく、異様に粘度が高い。第2番は、この独特の流れが良い方に働かなかったというパターンだろう。第1楽章などの表情付けにも少々違和感が残る。第3番は、想像したほど濃厚ではなかったものの、大きなフレーズ感がこの曲にふさわしく、全4曲中一番の出来ではないだろうか。第4番は、第1番と似たような印象。総じて前評判の高さに胸を躍らせ過ぎたせいか、多少肩透かしの部分もあったものの、十分満足した。妙な煽り文句を並び立てるより、ロシアの演奏家による立派なブラームス演奏という評が、この録音には相応しいように思える。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Brahms,J. 演奏家_Svetlanov,E.F.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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