カバレーフスキイ:弦楽四重奏曲第2番/古いロマンス(ユーリエヴァ、ユローフスカヤ)

  • カバレーフスキイ:弦楽四重奏曲第2番 ナウマンQ (Urania URLP 7083 [LP])
  • Old Romances and Songs ユーリエヴァ (Vo) (Melodiya 33D-032035-36 [LP])
  • Old Romances ユローフスカヤ (Vo) (Melodiya 33 M 60-39863-64 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの8月到着分から。ショスタコーヴィチ関係で欲しい音盤もあったのだが、残念ながら誰かに先を越されたようで、結果的に19世紀以前のロシア音楽ばかりとなってしまった。今回は、その中から3枚を紹介する。

まずは、唯一の20世紀音楽であるカバレーフスキイの弦楽四重奏曲から。騒々しさと紙一重の陽気な音楽と甘美な旋律とが散漫に並列された、典型的な社会主義リアリズムの音楽である。ハイテンションな音の奔流にしろ歌謡曲のような旋律にしろ、悪くはないのだが、かといって強く惹かれるほどでもないのが、いかにもカバレーフスキイらしい。ただ、このような音楽を志向するのであれば、そもそも弦楽四重奏という編成を選択することが間違いであるように思えてならない。ナウマンQはソツのない演奏をしているものの、ロシア風の力強さだけではなく、基本的な技術の冴えにも欠けるのが残念。作品に対する印象が薄いのは、演奏によるところも少なくないだろう。



「古いロマンス」と題されたアルバムを、2種類入手することができた。共に18世紀後半以降のロシア歌謡そしてロシア・ロマンスといった、いわゆるロシア大衆歌曲の古典が収録されている。2枚に共通する曲はアリャービエフの「女乞食」だけだが、19世紀の歌を中心とした構成はよく似通っている。ユーリエヴァもユローフスカヤも20世紀初頭に活躍した歌手のようで、アンソロジーのようなCDも何枚かずつリリースされている。タンゴ風のアレンジがセピア色をした独特の雰囲気を醸し出すユーリエヴァ盤の方が、どちらかと言えば僕の好み。ただ、19世紀のサロンの面影は、ユローフスカヤ盤の方により色濃く投影されているように感じられる。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Kabalevsky,D.B. USSR大衆歌曲.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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