【録画】大阪交響楽団定期演奏会/バーンスタインのマーラー(第5&9番)

  • バーバー:管弦楽のためのエッセイ第1番、バイオリン協奏曲、タネーエフ:交響曲第4番 竹澤恭子 (Vn) 児玉宏/大阪SO (2010.6.18 録画 [NHK BS-hi(2010.11.7)])
  • マーラー:交響曲第5、9番 バーンスタイン/ウィーンPO (録画 [NHK BS-2(2010.11.8)])
大阪シンフォニカー改め大阪交響楽団の第146回定期演奏会が、NHKで放送された。タネーエフの交響曲の実演に興味がありながらも、都合がつかずに行くことができなかった公演を収録したものだったので、とても有り難く、そして嬉しく視聴した。

毎日の通勤に大阪市営地下鉄を使っていることもあって、この団体の公演ポスターを目にする機会は少なくないし、今回放送された定期演奏会についてもポスターを見かけて気に留めていた。とはいえ、正直なところ、団体名が変わっていたことにもこの放送を観るまで気付かず、児玉宏という指揮者についても予備知識が皆無であった。要するに何の先入観もない状態で視聴したのだが、それでも期待していた以上に高水準の演奏であったことに驚いた。

団の紹介映像の中では、マイナー曲を積極的に取り上げる姿勢が強調されていたが、そのこと自体はアマチュアの演奏活動が盛んな昨今ではそれほど珍しくない。しかし、そういう作品に対して真摯な共感を示しつつ、プロの名に恥じない水準の演奏を披露することは、そう容易なことではない。さらに、個々の技量はそれほど高くはないものの、若い奏者が多いせいか、音楽に対して真面目に没頭している姿が素晴らしい。タネーエフでは、もう少し“ええ加減な”あざとさがあった方が作品の限界を補えると思うが、端正で律儀な抒情も、それはそれで悪くない。一地方オケとして看過する訳にはいかない、とても充実した演奏会の記録と言ってよいだろう。

竹澤恭子は、磨き上げられた技術と、丹念に掘り下げた解釈のバランスが抜群で、極めて優れた演奏であった。

バーンスタイン/ウィーンPOのマーラーは、第5、7、9番だけをLDで持っている。今ではDVDで、しかも比較的廉価に全曲を揃えられるようになっているが、そもそもマーラーにはそれほど熱心でないので、DVDで買い直すことも、他の曲を買い揃えることもしていないままである。それでも、手元にある3曲は学生時代に何度も繰り返し視聴したので、バーンスタインだけでなく、オーケストラの各奏者の表情や仕草などもわりと克明に記憶に残っている。

だから、NHKの放送予定をチェックした時は、最初はわざわざ観る必要を、ましてや録画までする必要を感じなかった。しかし、番組内容をよく見てみると、リハーサル映像もあるということで、急遽番組予約した次第。

リハーサルというよりは、バーンスタインによる楽曲解説のような趣が強く(特に第9番は、リハーサル時の演奏にバーンスタインのナレーションが重ねられているだけ)、プロの仕事現場を覗き見るような臨場感には欠けるが、コンサートマスターのヘッツェルやホルンのR. ベルガーなど、1970年代のウィーンPOを支えた花形奏者達の姿を観ているだけで、十分に愉しい。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Taneyev,S.I.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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