シチェドリーン:交響曲第1番/ティーシチェンコ:ハープ協奏曲

  • シチェドリーン:交響曲第1番 アノーソフ/モスクワPO (Melodiya D 9185-86 [10"mono])
  • ティーシチェンコ:ハープ協奏曲 ドンスカヤ (HP) メレンチエヴァ (S) セローフ/レニングラードCO (Melodiya 33C 1355-58 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.から荷物が届いた。欲しかったショスタコーヴィチ作品の音盤はどれも確保できず、ついでに注文した2枚のみなのは寂しい限り。

シチェドリーンの交響曲第1番は、ショスタコーヴィチ風の鋭い暗さを持った、いかにも当時の現代ソ連音楽といった雰囲気を持っている。ただし、前衛色は薄い。全体にそつのない仕上がりで、シチェドリーンが創作活動の最初期から第一級の作曲家であったことの証左とでも言うべき作品である。ロシア情緒が強く押し出された終楽章が、鋭利で繊細な透明さを持った、いかにもシチェドリーンらしい抒情に満ちていて、とても魅力的である。録音はさすがに古めかしさが気にはなるが、作品を味わう上でそれほどの障害ではない。



ティーシチェンコのハープ協奏曲は、40分を超える大作。ハープの名技を前面に押し出した協奏曲というよりは、ハープをフィーチャーした室内オーケストラのための交響曲とでもいった風情の作品である。第4楽章ではソプラノ独唱まで加わり、響きの組み合わせを心ゆくまで愉しんでいるようにも思える。時に意味深だったり、滑稽だったり、抒情的だったり、感動的だったり、次々と様々な表情が繰り広げられるという点で、聴き手を飽きさせることはない。大作ではあるのだが、各楽章の佇まいはむしろ慎ましやかで、それでいて全体に一貫性も感じられる、ちょっと不思議な作品である。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shchedrin,R.K. 作曲家_Tishchenko,B.I.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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