【録画】ハーゲンQ/エマーソンQ

  • シューベルト:弦楽四重奏曲第15番 ハーゲンQ (2010.10.3 録画 [NHK ETV(2010.11.12)])
  • ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10、13番、バーバー:弦楽四重奏曲第1番より第2楽章 エマーソンQ (2010.6.9 録画 [NHK ETV(2010.11.12)])
11月12日に放送されたNHK教育テレビの芸術劇場で、弦楽四重奏が特集された。

前半は、ハーゲンQによるシューベルトの第15番。この曲の実演は、プロ・アマ問わず聴いたことがないので、興味深く視聴した。1st Vnの心許なさは相変わらずだが、総じて緊密なアンサンブルが、それでいて硬直した堅苦しさを感じさせずに繰り広げられる様に、今やベテランとなったハーゲンQの貫禄を感じた。唯一、第4楽章のやや作意的な表情が気になったものの、全体に流れの良い音楽の運びはシューベルトに相応しく、細部まで丁寧に紡がれた響きは作品の深奥に達していた。

後半のエマーソンQは、9月16日の記事で取り上げた映像と同じ夜の演奏会を収録したものである。ドヴォルザークの第13番は全く同一の映像だったので、放送時間の都合で第1~2楽章しか放送されなかったヤナーチェクの第2番を流して欲しかったところではある。ドヴォルザークの第10番はドラッカーが1st Vnであったが、全体の印象はセッツァーが1st Vnを務めた第13番と大差ない。無味無臭のドヴォルザーク。アンコールで演奏されたバーバーのアダージョは、熱のこもった透明な静けさが秀逸で、なかなかの聴き物であった。

弦楽四重奏が好きで、実際に演奏して遊んでいる者にとっては、実は番組冒頭の「情報コーナー」での原田幸一郎の話が、この番組最大の見物だったかもしれない。「映像の見所は?」と振られて「指使いなんかも……」と答えたところでは、全国のカルテット愛好家の歓声が聞こえたような気がした。
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genre : 音楽

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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