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バルビエのサティ/カラヤンのバロック/ラカトシュ

  • サティ:3つのジムノペディ、3つのグノシェンヌ、冷たい小品集、おまえが欲しい、うつろな空想、不愉快な概要、ぶよぶよした前奏曲(犬のための)、乾からびた胎児、古い金貨と古い甲冑、世紀ごとの時間と瞬間の時間、最後から2番目の思想 バルビエ、ウイエネ (Pf) (Victor VDPY-25020)
  • アルビノーニ(ジャゾット編):アダージョ、コレッリ:クリスマス協奏曲、ヴィヴァルディ:弦楽と通奏低音のための協奏曲「アラ・ルスティカ」、ヴァイオリン協奏曲「恋人」、パッヘルベル:カノンとジーグ、F. マンフレディーニ:クリスマス協奏曲 ブランディス (Vn) カラヤン/ベルリンPO (DG 419 046-2)
  • ラカトシュII ~ライヴ・フロム・ブダペスト ラカトシュ&アンサンブル (DG POCG-10203)
ちょっとした時間潰しに、BOOKOFF西宮北口店をのぞいてみた。目当ての品があった訳ではないので、文庫本、コミック、CD、DVDといった辺りを漫然と眺めただけだったせいもあり、触手が伸びるような商品を見つけ出すことはできなかった。

しかし、それではあまりに寂しい気がしたので、250円セールの棚からサティのピアノ作品集を選んで購入してみた。サティは、興味がなくはないものの、完全に僕の守備範囲外の作曲家。バルビエというピアニストのことも、ましてや彼がサティ演奏の権威として広く知られていることも、何も知らぬままの買い物である。早速聴いてみたところ、どこか素朴な音の運びが心地よく、さりげなくも意味あり気な、それでいて流麗で洒落た雰囲気を失わない、見事な演奏だと感心した。早めのテンポであっさりと紡がれる音楽には嫌みがなく、素直にサティの音楽世界を楽しむことができる。

知っている人にとっては“何をいまさら…”といったところなのだろうが、僕にとっては極めてコストパフォーマンスの良い、素敵な巡り合わせであった。



これに味をしめて、帰宅途中で寄り道をし、BOOKOFF大阪難波中店に足を運んでみた。二匹目の泥鰌は、やはりそう滅多に見つかるものではなく、収穫は2枚のみ。

まずは、カラヤンのバロック名曲集である。かつて一大ブームとなった「アダージョ・カラヤン」は結局聴かず仕舞いだったので、たまにはアルビノーニのアダージョなども悪くはないと思って購入。収録曲中ヴィヴァルディの2曲は、既に架蔵している音源と同一であった。

チェンバロや鐘の響きが心をかき乱すケーゲルの演奏に慣れているせいか、ひたすら心地よい和声に耽溺しているようなアルビノーニ、シュヴァルベの甘いソロと壮麗な弦楽合奏の対比が効果的なコレッリ、甘美な節回しが心に残るヴィヴァルディ、快速テンポで流麗に押し切るパッヘルベル、美しい旋律線を愛でるようなマンフレディーニ、いずれも徹頭徹尾カラヤン流である。

今時、こういう演奏を“バロック音楽”だと思って聴く人はいないだろうが、バロックという概念が本来持つ奇妙なグロテスクさ、あるいは古典から逸脱した華美さ、荘重さ、繊細さといった様式上の特徴は、カラヤンの演奏の特徴そのものであるようにも思える。もっとも、それをしてこの演奏をバロックの真髄などと評価するのは、民主党的詭弁でしかないが。



もう一枚のラカトシュのライヴ録音は、発売当初にボーナス・トラックの「だんご3兄弟」に興味を惹かれた記憶はあったが、入手するには至らなかった音盤。他にめぼしい音盤もなかったので、それほど安くはなかったものの、この機会に購入することにした。

技術的な冴えももちろん素晴らしいが、ちょっとしたフレーズから楽曲全体の構成に至るまで多彩に表現される緊張と緩和の対比が、何よりも絶妙である。繰り返し聴く毎にラカトシュが奏でる表情の豊かさと、絶妙の技とアンサンブルでそれを盛り立てるバックの凄みに圧倒される。

HMVジャパン


中古店で掘り出し物を探し出すには、日頃から足繁く店に通ってまめにチェックする姿勢が不可欠だが、こうやって何の当てもなく行き当たりばったりの出会いを楽しむのも、悪くない。
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theme : クラシック
genre : 音楽

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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