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ゴーゴリ:『肖像画』/『三国志演義(ちくま文庫)』

  • ゴーゴリ, N. V.・平井 肇(訳):肖像画・馬車, 岩波文庫, 1937.
  • 井波律子(訳):三国志演義(1~7), ちくま文庫, 2002~3.
2010年12月2日の記事で述べたように、昨年末からブラガのセレナータの楽譜に掲載されている論文の訳出に取りかかっている。ロシア語の英訳を元に訳を起こしているのだが、この英訳が非常に分かり辛く、大意を捉えるのはともかくとして、日本語らしき形にするのが極めて難しく、苦労しつつ作業をしているところである。ただ、論文の内容自体は大変面白い。最晩年のショスタコーヴィチが、いかに「黒衣の僧」のオペラ化に挑んでいたかが丹念に辿られており、読めば読むほどに、このプロジェクトが結実しなかったことが惜しまれる。

中でも、「黒衣の僧」単独でオペラを作るのではなく、ゴーゴリの「肖像画」を前半の1時間程度、休憩を挟んで「黒衣の僧」を同じく1時間程度で上演するという、二部作?連作?というような形態を考えていたというのは、非常に興味深かった。

そこで、早速書店に足を運び、「肖像画」を探してみた。運良く、岩波文庫の2008年春のリクエスト復刊で刊行されたものが在庫であったので、確保。訳文が文語なので少々読み辛いのは確かだが、慣れてしまえば大した問題ではなく、それよりも内容の傑出した面白さに惹き込まれてしまった。あら筋すら知らない状態で読み始めたので、内容や全体を覆う雰囲気などの様々な点において「黒衣の僧」と極めて似通っていることに驚いた。こんな陰気な話を、最晩年のショスタコーヴィチの音楽で2つ続けて観せられたら、さすがに気分が滅入りそう。



2010年最後の3ヶ月は、「三国志」に取り憑かれていたと言ってもよいだろう。10月31日の記事で紹介した吉川英治の「三国志」を読破した後、次は「演義」の原型を知っておこうと、現代風の訳で評判のよかった井波律子による訳書を読了した。学術的なことはさっぱり分からないが、とにかく読みやすくて面白く、最初に読む「三国志」としても申し分のないものだと思う。ただ、第1~3巻が品切れ状態で、特に第2巻はそれなりの価格で流通しているのは残念。

さて次は、「正史」にでも挑んでみようか。


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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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