【録画】NHK交響楽団 第1690回定期公演/ブラームス ピアノ四重奏演奏会

  • ラヴェル:ピアノ協奏曲、リゲティ:ムジカ・リチェルカータより第1曲、ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 エマール (Pf) デュトワ(指揮) (2010.12.15 録画 [NHK BS-hi(2010.1.30)])
  • ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番より第2楽章、ピアノ四重奏曲第1番 樫本大進 (Vn) 川本嘉子 (Va) 趙静 (Vc) 小菅優 (Pf) (2010.6.10 録画 [NHK BS-hi(2011.1.17)])
夜、子供に頼まれたガンプラを作りながら、撮りためていた録画を観た。

1年ほど前は、N響定期でショスタコーヴィチ作品が取り上げられる機会が多く、結構な頻度で録画した記憶があるが、今回は少し間隔が空いての登場、それも大好きな第8番とあって楽しみに視聴した。

流れが良く、いたずらに深刻ぶらない軽やかさを感じさせながらも多彩な表情やニュアンスが意味深さを感じさせる音楽、といった辺りがデュトワの目指した解釈であったように感じた。それは、デュトワのショスタコーヴィチ演奏に共通する姿勢でもある。N響は、技術的な困難をほとんど感じさせず、むしろ軽々と楽曲を演奏していたと言ってもよく、デュトワならではの流れの良さや軽やかさは十分に表出できていた。しかし問題は、多彩な表情やニュアンスといった要素に欠けていたことである。とりわけ管楽器は、とても達者に譜面を吹きこなしているにも関わらず、肝心の音が無味無臭。もちろん、録音による不利はあるにせよ、悪い意味でN響らしい演奏になってしまった。2005年にアシケナージの指揮でこの曲を演奏した時は、技術的にボロボロだったパートがあったりして、それと比較するならば文句無しに上質な演奏ではあったのだが、N響の能力に期待すればこそ、少々の物足りなさを感じた。エマールのラヴェルは、素晴らしかった。

樫本大進らによるブラームスのピアノ四重奏曲全曲演奏会から、2010年10月24日の記事で紹介した第2番に続き、第1番も放送されていたので録画して視聴してみた。有名曲でもあるし、全員がよくノった快演だった、と言いたいところであるが、時折、音楽の中に作為的な表情が聴こえるのが気になる上、全体に仕上げが粗いように感じられた。第3番は第2楽章のみだったが、こちらもやはり荒っぽい演奏。地上波で放送した第2番が、演奏会の白眉だったということなのだろう。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Brahms,J.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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