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「日本書紀」(講談社学術文庫)/「歴代天皇総覧」(中公新書)

  • 宇治谷 孟:日本書紀(上)全現代語訳, 講談社学術文庫, 1988.
  • 宇治谷 孟:日本書紀(下)全現代語訳, 講談社学術文庫, 1988.
  • 笠原英彦:歴代天皇総覧 皇位はどう継承されたか, 中公新書, 2001.
立て続けに「三国志」を読んですっかりハマってしまったことは以前に書いた(2010年10月31日および2011年1月4日の記事)が、さらに続けて「正史」に取りかかるのは、いくらなんでも新鮮味を失うような気がしてもったいない。他に何か長い通勤の退屈しのぎになるような本はないかと物色していたら、10年近く前、ちょっとした書き物の参考にするために買って以来、通読することなく放ってあった「日本書紀」を書棚の中に発見。面白くなければ斜め読みでいいやと、軽い気持ちで読み始めた。

古代史なんて、センター試験(僕が現役の時は“昭和64年度”共通一次試験で共通一次の最後、浪人の時は大学入試センター試験の第1回目だった。受験勉強をしている時はまだ試験の呼び名も決まってなく、だから「新テスト」という呼称の方が懐かしかったりする)が終わった日以来、まともに振り返ったことはない。正直なところ、何が面白いのか分からないまま、ただ必要に迫られて最低限の事柄を暗記していただけだ。

ところが、神話や伝説から始まる国の成立過程には、もちろんその全てを事実だなんて思ったりはしないが、当時の人達の生き生きとした息遣いに満ちた圧倒的な迫力があり、それこそ夢中になって一気に読み通してしまった。天皇の順に歴史を辿るというのも、考えてみれば初めてのことで、かすかに脳裏に残っていた記憶の断片を、新たな角度で再構築するような面白さも感じた。

「日本書紀」は持統天皇までの記述だったので、その続きも読みたいと思っていたところ、宴会の待ち合わせ時間までの退屈しのぎに入った梅田の旭屋書店で、偶然にも天皇関連の新書を集めた特設(?)ワゴンを発見。全ての天皇について一通りの記述があり、かつコンパクトにまとめられていると感じた「歴代天皇総覧」を購入。こちらも僕の目的によく適った内容で、気がつけば、初代の神武天皇から第124代の昭和天皇まで、全員の名前を覚えてしまっていた。

この程度のことで、天皇制や日本という国のありようについて何かまとまった知見を得たなどと言うつもりは毛頭ないが、少なくとも、日本人としての自分を見つめ直すきっかけにはなったような気がする。

大災害に乗じて、どさくさ紛れに自らの保身を考えているような政治家達には、いたずらに災害対策の邪魔をするくらいならば、「日本書紀」の通読でもして沈思黙考に耽ることを勧めてあげたい。

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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