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NHK交響楽団第1696回定期公演

  • ペルト:ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌、ドルマン:フローズン・イン・タイム、グルービンガ-:プラネット・レリメント、ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 グルービンガー (Perc) ノット(指揮)(2011.2.16 録画 [NHK BSプレミアム(2011.5.22)])
4月に行われたNHKの音楽番組の改編で、クラシック音楽が地上波で流れる機会が激減し、音楽番組をチェックしそびれることが増えた。我が家はCATVでBS等を視聴しているために、意識してSTBの電源を入れないと、放送予定のチェックおよび録画予約をついついし損なってしまうのである。

放送の前夜、ふと思い立ってチェックしてみたら、ショスタコーヴィチの交響曲が演奏されているとのことで、慌てて予約を入れたもの。駆け込みながらも、運良くこの意欲的なプログラムを視聴することができた。

「ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌」は、ペルト以外の何物でもない独自の響きが心に沁み入る素敵な小品。名状し難い透明感がペルトとブリテンの両者に共通する特質であることを、聴き手に強く印象づけるような音楽であった。全体にもう少し繊細さがあってもよかったとは思うが、共感に満ちた演奏はそう悪くなかった。

現代音楽にはそれほど強い関心を抱いていないこともあって、アヴネル・ドルマンという作曲家の名は初めて聞いた。「フローズン・イン・タイム」は、打楽器のための協奏曲である。ここで独奏を務めているグルービンガーの委嘱で作曲された作品とのこと。「地球に存在した超大陸をイメージし、それぞれの楽章においてその歴史のある一瞬を固定した」らしいが、正直なところ、少なくとも一度聴いただけでは、この作曲家の意図を感じ取ることはできなかった。それはともかく、グルービンガーのソロは、視覚的な面も含めて極めて圧倒的なもの。曲を十分に受け止めることができていないにもかかわらず、リズムの乱舞に本能的な興奮を覚えてしまった。それはオーケストラも同様だったようで、終演後の舞台上の高揚した雰囲気は、とても良かった。アンコールは曲というよりも、グルービンガーの曲芸を楽しむための出し物として捉えるべきだろう。とても面白かった。

後半のショスタコーヴィチは、この日のメイン・プログラム。だが、先のドルマンで燃え尽きてしまったのか、何とも散漫な出来。アンサンブルが破綻するようなことはないものの、技術的にも音楽的にも雑な仕上がりだったのは残念。とりわけ第4楽章には、非常に不満が残った。コーダのピッコロは、いくら何でも……。ノットが指向する音楽と、偏屈な老人の繰り言のようなこの交響曲との相性が良くなかったこともあったのだろう。前半は出色の出来だっただけに、もったいない気がした。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

comment

Secre

お邪魔します

 ペルトの本曲はCDを一枚だけ持っていますが、仰るように今回もペルトそのものの響きで、演奏も沁みました。
 そしてドルマンという御初の方の曲。グルービンガーさんの独奏には、僕も本能的に目頭が熱くなりました。自作のアンコールも、スコアに書かれているのでしょうか、視覚的パフォーマンスが挿入されて、やはり音楽は聴衆を楽しませるものである、といった感を覚え、もう興奮でした。
 さて、僕はショスタコーヴィチの第15交響曲が好きで、今回の視聴を楽しみにして録画したのですが、ノットさんは元来明るい気性の持ち主なのでしょうか、もっと言うと軽いと言いますか。深遠さを聴きたかったので、ちょっと物足りなかったです。工藤さんが聴いておられればとコメントをお待ちしていましたが、散漫な出来と言われれば、その通りの印象だったなと思います。メインディッシュなのに、本当に勿体無いですね。前回に同曲を振った指揮者は、記憶が間違っていなければマレク・ヤノフスキさんだったと思うのですが(けっこう古い!)、VHSはもうないので、懐かしく想い起こしました。

Re: お邪魔します

確かに、屈託のない音楽の運びでしたよね。第4楽章を例にとれば、クライマックスに至る長大なフレーズが形成されず、変奏ごとにそれぞれの特徴を描いているに過ぎなかったことが、全体を通して散漫な印象を生み出したのだろうと思います。少なくともこの交響曲に関しては、今回のようなアプローチが成功する可能性は極めて低いような気がします。
プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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