シチェドリーン、タネーエフ、ショスタコーヴィチ

  • シチェドリーン:交響曲第2番 ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO (Melodiya C 01099-100 [LP])
  • タネーエフ:弦楽五重奏曲第2番 タネーエフQ クラマロフ (Va) (Melodiya C10-15107-8 [LP])
  • ハイドン:ピアノ三重奏曲 Hob XV25、ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ショスタコーヴィチ三重奏団 (SRC SRC 201.457 [LP])
5月21日の記事の続き。

シチェドリーンの交響曲第2番は、「25の前奏曲」という副題があるように、25の楽章が5つのブロックにまとめられた独特の構成をとっている。総譜なしにただ聴いているだけでは、その構成の妙を理解することはできなかったが、5楽章制の交響曲としては、さほどの違和感もなく聴き通すことができた。“実験作”として評価されることが多いようだが、鋭くも美しく、透徹した熱情とでもいった独特の情感は、まさしくシチェドリーンの音楽。ロジデーストヴェンスキイの指揮は、聴かせどころを押さえつつ、響きの魅力を最大限に引き出した理想的なもの。


タネーエフの室内楽も、気の赴くままに聴き進めているところ。弦楽五重奏曲は2曲あるが、第1番はチェロが2本、第2番はヴィオラが2本と編成が異なる。今回聴いた第2番は、甘美な抒情が基調でありながらも、対位法へのこだわりで渋く長大な楽曲となった、いかにもタネーエフらしい作品。自室で聴いている分には相応の魅力を感じ取ることができるものの、演奏会場で聴くにはあまりに渋く、冗長に過ぎることは否めない。


「ショスタコーヴィチ三重奏団」という、看過する訳にはいかない団体の名をリストに見つけたことが、今回のオーダーの主たる動機であった。ロシア人でもなく、ショスタコーヴィチに縁があるとも思えない団体だが、ショスタコーヴィチの三重奏曲には自信があるのだろうと針を落としてみた。しかし、予想できたこととはいえ、全てにおいて不満足な演奏にがっかりした。まず、個々の技術水準が低くて満足に弾けていないのが致命的である。アンサンブルの詰めも甘く、表現や解釈といった次元には達していない。カップリングのハイドンは、特筆すべき個性は感じられないものの清潔感のある端正な演奏だっただけに、もう少し何とかなったのではないかとの思いを禁じ得ない。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shchedrin,R.K. 作曲家_Taneyev,S.I. 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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