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二ヶ月ぶりです…

  • アストル・ピアソラのポートレート (Opus Arte OA0905D [DVD])
  • ワーグナー:舞台神聖祝祭劇「パルシファル」 ケーゲル/ライプツィヒ放送SO他 (Berlin Classics 0013482BC)
  • ヴェルディ:歌劇「オテロ」 ケーゲル/ライプツィヒ放送SO他 (Walhall WLCD 0091)
  • ショスタコーヴィチ:歌曲全集第5巻(ユダヤの民族詩より、ミケランジェロの詩による組曲) スマチョヴァ(S) タラソヴァ(MS) プルジニコフ(T) クズネツォフ(B) セーロフ(Pf) (Delos DE 3317)
去る2月15日に、長男が生まれた。ちょうど卒論や修論の発表会と重なっていたために何かとバタバタしたが、これは嬉しい忙しさ。ただ、優雅に音楽に耽る余裕は、さすがになかった。加えて4月6日には引越し。通勤には不便だが、眺望の良さは格別。このまま隠居生活でもしよっかな(^^;。……などと暢気なことを言ってる状況ではなく、とりあえず山積みになった段ボールからCDや本を早く取り出して整理しなくては。そんなこんなですっかりこの“覚え書き”もご無沙汰してしまった。

この二ヶ月ほどは、CDショップが開いている時間に帰宅することもほとんどなく、Tower Records難波店に2回行ったのみ。それもあらかじめ購入しようと思っていたものを閉店間際に駆け込んで買っただけ、という有様。新譜等にアンテナを張る余裕がなかったため、随分と買い逃したものがあるだろうなぁ…

斎藤充正氏のブログtangodelogの1月28日付けの記事で、ピアソラのドキュメンタリーが収録されたDVDの発売予告があった(ごく最近、読売新聞の記事でRSSリーダーというものの存在を知った。早速goo RSSリーダーを導入したのだが、本当に便利で重宝している)。日本語吹き替えや字幕はないものの、貴重な映像が満載とのことで、これは買い逃すわけにはいかない。掲示板等を毎日チェックし、入荷したとの情報が出るのを待って店頭へ。

早速視聴してみたが、まずはそのボリュームに圧倒された。BBC制作のドキュメンタリーだけでも約100分。これに晩年のセステートのライヴ、関係者のインタビューなどがボーナス(?!)トラックとして収録されている。英語字幕を表示させることができるので、日本語がない不利はほとんど感じない。とりあえず、本編のドキュメンタリーから観ることにしたが、とても一度で全部通して観る時間はとれない…はずだったのだが、最初の方でゲイリー・バートンとの共演したモントリオール・ジャズ・フェスティバルの映像が出てきた辺りから、もう画面に釘付け。止めようと思う度に目を引く映像が出てくる構成はさすが。全てにコメントすることは避けるが、中でも特に嬉しかったのは映画「タンゴ ガルデルの亡命」の冒頭、「愛のタンゴ」が流れるシーンが収録されていたこと。同じソラナス監督の「スール」は近所のレンタル・ビデオ屋にもあったのだが、なぜかこの「タンゴ ガルデルの亡命」はいくつかの店を探しても見つけることができなかっただけに、印象的だという評判のこのシーンを観ることができた意義は極めて大きい。確かに素晴らしい映像でした。大感激。

日を改めてインタビュー集を観た後、満を持してセステートのライヴを。この編成、実はあまり好きではなかったのだが、こうして映像で視聴すると抗し難い魅力がある。もっともそれは、セステートに魅力があるというよりは、やはりピアソラが魅力的であるということに他ならないのであるが。チェロのブラガートはさすがに年齢的な衰えが痛々しい一方で、ピアノのガンディーニはコンディションが良かったのだろうか、非常に優れた演奏を聴かせている。

アラを探せばキリがないだろうが、しかしこれはピアソラを知るには格好の傑出した内容を持つDVDである。必見!

もう一つの気になる新譜は、ケーゲルのオペラ2点。こちらはピアソラとは逆に今ひとつの感が否めなかった。

「パルシファル」は、以前にドイツのKochレーベルからリリースされていたらしいが、今回はBerlin Classicレーベルからのリリース。その存在と賛否両論の評価はかねてから耳にしていただけに、店頭に並ぶのが待ち遠しかった一枚。実は、ワーグナーの楽劇をまともに通して聴くのは初めて。この録音は、1975年の演奏会形式によるライヴということだが、視覚的な効果もなしにこの音楽を一気に聴くのは、随所に魅力的な部分が少なくないとはいえ、正直辛い。ケーゲルならそうした僕の先入観を払拭してくれるのではないかと期待したが、残念ながらそれほどのインパクトはなかった。パルシファル役のルネ・コロ、アンフォルタス役のテオ・アダムといったビッグネームが名を連ねているだけあって、響きは十分に美しい。合唱の透明感もケーゲルならでは。しかし、きっちりと制御されたフレージングや引き締まったテンポ感が、ここでは逆にワーグナーらしさ(単なる僕の先入観かもしれないが)を損なっているように感じられる。時にせかせかするのは、ケーゲル自身がこの音楽に退屈さを感じ取っているからではないかとも思える。もっとも、話の筋すらまともに把握せずに聴いているので、性急に演奏への評価を下すことは避けたい。

一方「オテロ」は、1954年に収録された放送用のスタジオ録音らしい。残念ながら音質は悪い。ドイツ語歌唱だが、僕自身はイタリア歌劇を聴くことは滅多にないので、全く違和感はない。引き締まったオーケストラと美しい合唱にケーゲルらしさを感じるものの、それを楽しむことができるレベルの音質ではない。独唱陣もやや力不足か。デズデモーナ役フリートラントの可憐な声質は個人的に好みのタイプだが、イタリア歌劇のヒロインとしては線が細過ぎる。全体を通して、ケーゲルならではという特徴を感じ取るには至らなかった。

ショスタコーヴィチの歌曲集は、偶然店頭で見つけたもの。この第5巻には、最も演奏頻度の高い2曲が収録されている。どちらもオーケストラ伴奏のことが多く、ピアノ伴奏での録音は貴重。特に、「ユダヤの民族詩より」が傑出した演奏。非常に安定してスケールの大きな音楽を奏でている、大変立派な演奏。ゆったりとしたテンポ設定だが、途中でだれることもない。素直で嫌味のない歌唱が、作品の魅力を適切に伝えてくれる。一方の「ミケランジェロの詩による組曲」もなかなか良い。クズネツォフの美声がとても魅力的。伸びやかな歌心が、ショスタコーヴィチ晩年独特の透明な美しさを見事に描き出している。セーロフの伴奏は、ややおとなしめ。もう少し積極的な主張があっても良いだろう。

ところで、この音盤をCD棚に収めると、DELOS盤全集の第4巻を未架蔵であることに気付いた。忘れない内に早く確保しておかねば!
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theme : ワールド・ミュージック
genre : 音楽

tag : Tango_Piazzolla,A. 演奏家_Kegel,H. 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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