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【YouTube】ショスタコーヴィチの室内楽

そういえば長らくYouTubeで音楽関係の動画をチェックしていなかったと思い、いつもの如く「Shostakovich」で検索してみたところ、いくつか興味深いものが見つかった。

まずは、リヒテル&ボロディーンQによるピアノ五重奏曲の有名な録音と思われる公演の映像。右下に放送局のロゴが見えることから、テレビ放送されたものの録画なのだろう。全体に映像の品質は悪く、冒頭部には大きな乱れもあるので、商品化は難しいのかもしれない。そもそも、マスターテープが現存しているかどうかという問題もあるだろう。

演奏そのものは、定盤と呼ばれて久しい名演だけに、いまさら特にコメントすることもない。この巨大で重厚な音楽が創造されている瞬間を、劣悪なカメラワークといえども目にすることができるのは、まさしく至福の経験である。

ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲
リヒテル (Pf)、ボロディーンQ


ソ連時代の息吹を伝える現役演奏家としては今や紛うこと無き大御所の一人、スピヴァコーフが若手演奏家と組んだピアノ三重奏曲のライヴ映像もあった。冒頭がわずかに欠落しているのは残念だが、画質も音質もこの種の動画としては優れている。基本的にはスピヴァコーフが主導した解釈なのだろう、フレーズの処理などにいかにも彼らしい癖があるものの、整然とした、それでいて起伏に富んだ熱気に溢れる、内容のある音楽に仕上がっている。ただ、スピヴァコーフも歳には勝てないのか、技術面では随分と衰えを感じるのも事実。

ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番
マツーエフ (Pf)、スピヴァコーフ (Vn)、T. ヴァシーリエヴァ (Vc)
(2009年3月4日)


2009年5月11日のエントリー
で第1楽章だけ紹介したショスタコーヴィチQによる弦楽四重奏曲第3番の残りの楽章も、いつの間にかアップされていた。全曲を通して聴いてみると、率直に言って技術的に痛々しい箇所が多く、真摯に奏でられる痛切な音楽には心を動かされるものの、満足度はあまり高くない。

第1楽章第2楽章
第3楽章第4~5楽章
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3番
ショスタコーヴィチQ
(2005年4月2日 ザクレブ・リシンスキ・ホール)


曲は異なるが、ニコニコ動画にアップされているエルサレムQの映像を観ると、若手四重奏団の技術水準の高さに改めて驚かされる。それだけで音楽の良し悪しを判ずる訳にはもちろんいかないが、ここで繰り広げられる鋭く攻撃的な音楽は、彼らの卓越した技術の裏付けがあってこそのものだ。こういうスタイリッシュな演奏は、本来ならば弦楽四重奏曲第2番のように田舎臭い曲には向かないようにも思えるのだが、彼らの演奏はそうした先入観をねじ伏せるに足る説得力を持っている。ただ演奏とは関係のないことだが、、楽章ごとに割って入るような拍手は煩わしい。

第1~2楽章第3~4楽章
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第2番
エルサレムQ
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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