シュペーテ弦楽四重奏団第2回公演を終えて


一ヶ月近く経ってしまったが、次回公演に向けて譜読みがてらの初回練習を終え、GW中に録画や録音の整理もできたので、この辺りでシュペーテ弦楽四重奏団第2回公演の総括をしておきたい。

西宮は80名強、京都は110名強の方々にご来場いただき、会場のサイズに適当な聴衆を得て演奏会を行うことができた。両会場共に教会の全面的なご支援をいただき、アマチュアの道楽にはもったいない条件と雰囲気で、聖なる場所をご提供いただいたことを、まずは心より感謝申し上げます。特に西宮は、第1回公演と会場が異なったにもかかわらず、前回に引き続いて足を運んでくださった方も少なくなく、奏者にとってはとても嬉しく、励みになりました。今後とも、末永くよろしくお願いいたします。

当初から自主公演を予定して結成した団体ではなかったので、第1回公演の曲目については、結果として時間をかけて準備することができたのだが、今回は半年程度、しかも年末年始にはほとんど集まることができない状況下で、練習不足が最大の懸案であった。もちろん、カルテットにおいて練習し過ぎということはあり得ないものの、練習不足に起因する不安を感じずに本番に臨めたのは、自分達にとって意外なことであった(年明けの一時期、本当に間に合うのかと焦ったのも事実であるが)。それはおそらく、自主公演を1回とはいえ経験したことで、個々の4人の奏者とは別の、カルテットの息遣いが醸成され始めたということなのかもしれない。その結果、“合わせる”ことに割く時間が相対的に減り、個々の技量の限界に到達するまでの時間も短くなったということなのだろう。もっとも、自身の限界に達した時の諦めの早さは、いかにも経験豊富なアマチュアらしいが(笑)、一切の言い訳を許さずにその限界を少しでも超えるべく努力しなければ、もうこれ以上の進歩は望めない。特に音程に対する反省は深刻で、次回はわずかでも改善できるようにしたいものだ。

その上で、今回のベスト・パフォーマンスは、京都公演でのラヴェルの第4楽章だったように思う。西宮公演の第3楽章がそれに続くか。ラヴェルの残りの楽章には、色々と不満が残る。現時点の技術的制約の中でも、もう少し整った演奏ができたはずだ。ハイドンとシューベルトについては、両公演通して出来は安定していたものの、聴かせる演奏の域に達するには、あらゆる面でさらなる洗練が必要。今後、活動を継続していくことで、少しでもその“洗練”を獲得できればよいのだが。

アンコールは、プッチーニの「菊」とガルデルのタンゴ「首の差で」、聖歌159番「ほろぶる者を」=讃美歌148番「救いの主は」の3曲。

次回公演は、9月22日(京都)、29日(西宮)です。会場は今回と同じですが、西宮公演は17時開演の夜公演となる予定です。曲目は、ハイドンの弦楽四重奏曲第83番(最後の未完の曲)、モーツァルトの弦楽四重奏曲第19番「不協和音」、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第9番です。私はハイドンとモーツァルトで第2Vn、ショスタコーヴィチで第1Vnを弾きます。是非また足をお運びくださいますよう、お願い申しあげます。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏活動_DasSpäteQuartett

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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