ヤグリングのプロコーフィエフ&ボリース・チャイコーフスキイ

  • プロコーフィエフ:無伴奏チェロ・ソナタ、B. チャイコーフスキイ:無伴奏チェロ組曲、チェロ・ソナタ ヤグリング (Vc) グシャンスカヤ (Pf) (Melodiya 33 C 10-07669-70 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの5月到着分。今回は、1枚のみ。送料がちょっともったいない。

ヤグリングは、第4回チャイコーフスキイ国際コンクール(1970年)のチェロ部門第2位の実力者(この時の第1位はゲリンガス)。テンポが微妙に乱れたりするところもあったりして、必ずしも精確無比といった印象ではないが、技術的にも音楽的にも十分にコントロールの利いた好演である。

プロコーフィエフが最晩年に着手して未完のまま遺された作品に始まり、次の世代の人気作曲家ボリース・チャイコーフスキイの初期作品を並べた構成は、優れて統一感のある秀逸なもの。澄み切った抒情を湛えた平易な旋律が醸し出す幽玄の世界は、プロコーフィエフが到達した境地であると同時に、B. チャイコーフスキイの個性そのものでもある。ヤグリングの幾分泥臭い演奏は、B. チャイコーフスキイの若々しい情熱を等身大に描き出していて、作品の魅力を直截的に伝えてくれる。

いずれも演奏頻度の低い曲ばかりだが、単に曲の姿を知るという以上の音楽的な満足度の高い一枚である。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Prokofiev,S.S. 作曲家_Tchaikovsky,B.A.

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プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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