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18世紀ロシアのバロック音楽他

  • ストラヴィーンスキイ:パストラーレ、ラフマニノフ:ヴォカリーズ、ゴールドシュタイン:吟遊詩人のロンド、ミシェレ:感傷的なマズルカ、スロニームスキイ:おやゆび姫、ハチャトゥリャーン:バレエ「ガヤネー」より「レズギーンカ」、シェインクマン:ナタリー、シチェドリーン:トロイカ、スヴィリードフ:「吹雪」より「ロマンス」、プロコーフィエフ:バレエ「ロミオとジュリエット」より「朝のセレナード」、ショスタコーヴィチ:組曲「馬あぶ」より「ロマンス」「人民の祝日」 シェインクマン (Mandolin) マカルーソ (G) (Nonesuch 78019 [LP])
  • ショスタコーヴィチ:バレエ「明るい小川」より「アダージョ」、グラズノーフ:アラブの旋律、吟遊詩人の歌、2つの小品より「スペインのセレナード」、ベンジャミン:ソナチネ、マスネー:エレジー、ニン:「20のスペインの歌」より「グラナディーナ」、フォーレ:夢のあとに、ファン・ゲンス:スケルツォ、チャイコーフスキイ:6つの小品より「夜想曲」、ラフマニノフ:ロマンス、アルテュニャーン:即興曲 レッシュ (Vc) シューベルト=ウェーバー (Pf) (Kaskade D 32 001 [LP])
  • ベレゾーフスキイ:4つの楽器とハープシコードのための協奏曲、作曲者不詳:交響曲 ハ長調、ボルトニャーンスキイ:歌劇「殿様の祝賀」序曲、フォミーン:歌劇「オルフェーイ」からの組曲 “バロック”室内アンサンブル (Melodiya 33C 04695-96 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの10月到着分。

ドームラの演奏家として出発したシェインクマンによるマンドリンのアルバムは、全曲がシェインクマン自身の編曲である。サロン風の明るさを湛えたマンドリンの響きが、ロシアの旋律美に溢れた楽曲群に独特の風味を与えている。ただ、息の長いフレーズにおいて持続音を出すことのできない撥弦楽器の不利を感じる瞬間も少なくはなく、全体の印象は微妙。


チェロの小品集は、ドイツ系の演奏家が非ドイツ系の楽曲を集中して取り上げる、といった意図の感じられるアルバム。全体に端正で安定しているが、旋律やリズムの弾き分けがやや単調で、曲目から期待される程の多彩さは感じられない。


今回の3枚中で最も楽しんだのは、18世紀ロシアのバロック音楽を集めたアルバム。現在の基準に照らせばピリオド・アプローチとはかけ離れた演奏だとは思うが、そもそもこの時代のロシア音楽に熱心に取り組んでいる古楽演奏家がどれ位いるのかも知らなかったりする訳で、とりあえず曲を知るという点においては全く不足はない。黎明期のロシア音楽にはまだまだ明るくないので、いずれの曲もイタリアのバロック音楽の延長線上にある、という以上の特徴を明確に把握できてはいないが、特にベレゾーフスキイの器楽曲に聴かれる濃口の歌い回しには後のロシア音楽の萌芽があるように思われた。もっとも、これは演奏の影響も少なくないはずで、たとえばバルシャーイ/モスクワ室内Oのヴィヴァルディを思い起こすと、必ずしも楽曲そのものの特徴とまでは言い難いようにも思われる。いずれにせよ、グリーンカ以前のロシア音楽にも聴くべき作品が山ほどあることだけは確かだ。

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theme : クラシック
genre : 音楽

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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