バーンスタインの還暦記念アルバム他

  • チェーザレ:ラ・ヒエロニマ、グアンゲーヌ:コンチェルト、ショスタコーヴィチ:24の前奏曲より第13~15番、J. S. バッハ:コラール前奏曲「われを憐れみたまえ、主なる神よ」 、ヴィヴァルディ:ソナタ ホ短調、スノン:祈り ドゥエー (Tb) グアンゲーヌ (Org) (Disque Corelia CC 78030 [LP])
  • A 60th Birthday Salute to Leonard Bernstein バーンスタイン/ニューヨークPO他 (Columbia AS 493 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの12月到着分。

金管楽器奏者については不案内なため、ドゥエーの名をインターネットで検索してみると、様々な楽曲のトロンボーン用編曲の編曲者として少なくない数の情報がヒットした。結局のところトロンボーン奏者としての評価はよくわからなかったが、聴き手を圧倒するような輝かしさはないものの、柔らかく伸びやかな音色は十分な魅力を有している。オルガンとの組み合わせも素晴らしく、この編成ならではの調和した響きには、凡百のヒーリングミュージック以上の癒しを感じる。アルバムの選曲においても楽器の特性が考慮されており、トロンボーンという楽器を味わうに不足のない内容である。


バーンスタインの還暦記念アルバムは、てっきりファン筋では有名な音盤だと思っていたが、インターネットでざっと検索してみても目ぼしい情報に当たらなかった。もっとも、語りの部分はともかく、収録されている演奏はいずれも既発売の音源のようなので、よほどのファン以外の関心を引かないということもあるだろうし、敢えて紹介するほどの内容ではないということなのかもしれない。アルバム内容は、以下の通り:
【A面】
  • CBS Music(E. ローレンス指揮)
  • 自身の音楽人生を語る
  • 交響曲第1番「エレミア」
  • 「オン・ザ・タウン」
  • 「ウェスト・サイド物語」より「シンフォニック・ダンス」
  • ビゼー:「アルルの女」第2組曲より「間奏曲」のリハーサル
【B面】
  • 芸術と政治を語る
    • コープランド:バレエ「ビリー・ザ・キッド」
    • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番
  • 「ペンシルヴェニア通り1600番地」より「このハウスを大切にしましょう」
  • ミサ曲より「神は言われた」
  • 作曲中の作品について
  • 「チチェスター詩篇」第1楽章
適当なタイミングでアナウンサーのナレーションが入り、ラジオ番組のような構成になっている。内容を見れば一目瞭然、バーンスタインが自身を指揮者ではなく、作曲家として強く意識していることがよく分かる。

本盤をオーダーしたのは、いうまでもなくB面に収録されたショスタコーヴィチに関する講演目当て。CBSテレビで放送された1959年のソ連公演のドキュメンタリー番組の一部分のようだが、この講演自体がソ連で行われたものかどうかは、手持ちの情報だけでははっきりと断定できない(ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください)。この時のモスクワ公演では、「答えのない問い」(演奏前に解説した上で“アンコールに応えて”二度演奏した)や「春の祭典」を演奏したコンサートが一種のスキャンダルを引き起こしたとして語られることが多いが、ショスタコーヴィチの交響曲については、演奏したのが第5番なのか第7番なのかも情報が錯綜している有様で、この辺りはいつかきちんと整理しておきたいところではある。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

comment

Secre

No title

はじめて書き込みさせて頂きます。ショスタコーヴィチに関する講演はモスクワでのものに間違いありません。同じく彼の還暦時に編纂された彼の全作品カタログを記した書籍のオリジナルTVスクリプト欄にBernstein in Moscowと書かれていますし、近年DVD化されたその番組と同じトーク&音場です。私は40年来バーンスタインのファンで殆どの彼の録音を収集して聴き尽くしてきましたが、このLPは知りませんでした。そもそもが非売品のようなので米国外のファンは知らない人のほうが多いのでないでしょうか。既知音源多数ながらも大慌てで取り寄せました。その結果
①バーンスタインがCBSの委嘱で完成させたばかりの”CBS Music”を断片ながら初めて聴けたこと(しかも指揮はエリオット・ローレンス)
②存在は知りつつ大量にCDを買わないと貰えなかったアルルの女のリハーサル風景を聴けたこと、しかも、とかく入門者用扱いの同曲をなんと熱いリハーサルするのかと感動したこと
が収穫となりました。このLPを取り上げて下さったことに感謝します。

Re: No title

はじめまして。しばらくブログを放置しており、コメントを頂いたことに気付かず、大変失礼いたしました。

さて、非常に貴重な情報をありがとうございました。確かにLPジャケットの裏面に「非売品」のクレジットはありましたが、てっきり、ただの見本盤だとばかり思っていました。どうりで、ネットで情報を調べてみても、まともにヒットしないわけですね。私が抱いたとりあえずの疑問は、いただいた情報のおかげで解決しました。

「Bernstein in Moscow」のDVDは、ノーチェックでした。是非入手したいと思います。

非常に素晴らしいコメント、本当にありがとうございました。
プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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