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クラシック倶楽部3題

  • ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番より第1、4楽章 チャイコーフスキイ:弦楽四重奏曲第1番 アルティQ (2011.10.29 録画 [NHK BSプレミアム(2013.1.31)])
  • チャイコーフスキイ:ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」 クレーメル (Vn) ディルヴァナウスカイテ (Vc) ブニアティシヴィリ (Pf) (2012.11.4 録画 [NHK BSプレミアム(2013.2.7)])
  • シリヴェーストロフ:「器楽の技法~グレン・グールドへのオマージュ」より ヴァーインベルグ:交響曲第10番 クレメラータ・バルティカ (2012.11.3 録画 [NHK BSプレミアム(2013.2.8)])
久し振りに気になる映像が立て続けに放映されたので、NHK BSプレミアムクラシック倶楽部を3本録画視聴してみた。

わが国を代表する実力派の弦楽器奏者4人が集まるアルティQは、常設の団体とは言えないものの、そもそも経験豊かな4人が結成から(この録画時点で)13年を経ているだけに、十分に完成されたアンサンブルに不満は全くと言ってよいほどない。第1Vnはベートーヴェンが矢部氏、チャイコーフスキイが豊嶋氏。技術的には両者ともにそれぞれのパートを見事にこなしていたが、全体のサウンドは、豊嶋氏が第1Vnの方がより収まりが良いように感じられた。

チャイコーフスキイのピアノ三重奏曲は、クレーメルと彼のお気に入りの若手女流奏者とによるアンサンブル。全盛期の極度に研ぎ澄まされた音楽に比べると、良くも悪くも緩やかな演奏ではあるが、それでもクレーメルの多彩な表現力は余人の追随を許さない。残る2人も技術的には十分に洗練されているのだが、音楽的にクレーメルと拮抗するような場面はなく、クレーメル主導のアンサンブルとして捉えるならばよくまとまっていたとは言えるものの、ピアノトリオならではの愉しみが感じられなかったのは残念。

ヴァーインベルグの交響曲第10番は、クレーメルが昨秋に行った来日公演の中でも白眉の1曲と言ってよいだろう。同曲にはバルシャーイ/モスクワCOによる猛烈で圧倒的な、まさしく決定盤たる録音があるが、クレメラータ・バルティカの演奏はひたすらに美しく、敢えて言うならばチャイコーフスキイの弦楽セレナードにも通じるロマンティックな感情の揺らぎが印象的であった。もちろん、ヴァーインベルグらしい際限のない高揚感や、各パートの首席奏者達に要求される過酷な名技も見事に処理されており、既に熟成されつつあるこの団体のポテンシャルが最良の形で発揮された好演。
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theme : クラシック
genre : 音楽

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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