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シュペーテ弦楽四重奏団第3回公演を終えて


早いもので、公演が終わってから2週間以上が経ってしまった。録画/録音の整理も完了したので、この辺りでシュペーテ弦楽四重奏団第3回公演の総括をしておきたい。

西宮は130名弱、京都は150名弱と、我々の希望的観測を大きく上回る沢山の方々にご来場いただき、文字通り満員の聴衆の中で演奏会を行うことができたことは、まさに望外の喜びでした。今までの公演と同様、両会場共に教会の全面的なご支援をいただき、当日は演奏に集中できるよう細やかな配慮をいただいたことを、深く感謝申し上げます。用意した芳名カードに連絡先をご記入いただいた方には、葉書か電子メールで公演の案内をさせていただいていますが、第2回には来ていただくことができなかった方が今回は足を運んでくださったり、都合で来れないとのご丁寧な返事をいただいたりと、温かいご声援を肌身で感じることもでき、今後の活動にとって非常に励みになりました。いつまでも応援してもらえるような公演を重ねていきたいと思うと共に、さらに新たな聴衆を獲得していきたいと思います。

実は当初、第3回公演は昨年9月に行う予定であった。我々の年齢を考えると、年1回の公演では弦楽四重奏の膨大な名曲群を踏破するに足りなさ過ぎるという思いから、年2回のペースを目論んだ計画だった。結局、海外出張やら子供の運動会やらでやむなく今回の日程に延期となったのだが、それでも今回の3曲を仕上げるのに十分な練習時間が確保できたとは言い難い。率直に言って、何とかぎりぎり間に合ったかどうか、といったところである。

ハイドン、モーツァルト、ショスタコーヴィチの3曲は、それぞれに質の違う難しさがあった。音程を揃えてもアーティキュレイションを揃えても、どうにも雰囲気が出なかったハイドン。いくら練習しても、さらなる高みを音楽自体から要求されてしまい、弾く度に課題や不満、物足りなさを抱えながら釈然とせずに格闘し続けなければならなかったモーツァルト。何よりも純粋に技術的な問題が高く立ちはだかったショスタコーヴィチ。いずれの曲においても奏でる幸せを噛みしめつつ、一方で自らの至らなさを思い知らされてもどかしい思いもした。こうした葛藤と、結果として残した演奏に対する生温い達成感こそが、アマチュアならではの愉しみなのかもしれない。

固定メンバーで過ごした時間が増すにつれ、パートの入れ替えに関係なく、お互いの個性や息遣いを共有できるようになり、四重奏団としてのキャラクターも徐々に醸成されつつあるように実感できてきたことが、今回の収穫。一方で、アンサンブル上の問題が解決されれば、次に気になるのは個人の技術上の問題である。それを越えるとまたアンサンブルが…といった感じで永遠にループするのだろうが、今回の公演では、やはり個々の技術的な精度を高める必要性を痛感した。人前で演奏している以上、個人練習の時間がとれないことを言い訳にしてはいけない。もう少し勤勉にならなくては。

会場の響きの質に影響されたこともあるのだろうが、西宮公演は全体にノリで押した感が強い。それに比べると、いくつかの点でテンポ等を修正して臨んだ京都公演の方が、まとまりと流れの良さという点で、総合するとうまくいったように思う。西宮公演の開放的な力感も悪くはないが、集中度は保ちつつも肩の力が抜けてしっとりとした肌合いに仕上がった京都公演は、現時点での我々の到達点と言ってよいだろう。

アンコールは、ランナーのワルツ「求婚者達」と聖歌250番「ハレルヤ主イエスは」=讃美歌第二編150番「天なる喜び」の2曲。

次回公演は、来年4月頃に今回と同じ会場で計画しています。曲目は、ハイドンの弦楽四重奏曲第72番 作品74-1、ベートーヴェンの「大フーガ」、モーツァルトの弦楽四重奏曲第14番です。私はハイドンで第1Vn、ベートーヴェンとモーツァルトで第2Vnを弾きます。是非また足をお運びくださいますよう、お願い申しあげます。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏活動_DasSpäteQuartett

comment

Secre

次回のご予定は?

聖アグネス教会の演奏会、聴きに行かせていただきました。是非次の機会も聴かせていただきたいと思っています。次回のご予定は、いつ頃お分かりになりますでしょうか?

Re: 次回のご予定は?

お問い合わせ、ありがとうございます。次回は、2014年4月26日(土)に聖アグネス教会で演奏会を行います。ちなみに、西宮公演の方は2014年4月12日(土)になります。またチラシが刷り上がりましたら、ブログの方でも宣伝させていただきます。

ご都合がよろしければ、是非お越しくださいませ。

No title

ありがとうございます。
楽しみにしています。
プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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