今さらですが、9月の買い物

  • ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲全集、アポステル:弦楽四重奏曲第1番 ラサールQ (DG POCG-2933/4)
  • ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」、アレーンスキイ:弦楽四重奏曲第1番 アンサンブルSAKURA (EMI PCDZ-1498)
  • ヴィヴァルディ:調和の霊感 Op. 3 ミケルッチ (Vn) イ・ムジチ合奏団 (Philips PHCP-9141~2)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 山田一雄/日本フィルハーモニー交響楽団 (Tower Classical TWCO-1011)
音楽と全く縁遠い日々を送っているわけではないのだが、そもそもメモ書き程度のエントリーしかしていないこのブログにすら、11月はただの1件も書き込むことができなかった。何だか気力の衰えを感じる今日この頃。厄年を過ぎるというのは、こういうことなのか。

さて、いつにも増して今さらな話題。9月の頭に東京に行った際、久し振りにディスクユニオン御茶ノ水店を覗いてみた。時間があまりなかった上に、これといった目当てもなかったので、CD限定で予算5,000円という自主規制をかけて選んだのが、この4枚。

ラサールQのツェムリンスキーは、学生時代の先輩に借りて面白く聴いた記憶があるものの、買いそびれている内に入手しづらい状況になっていた。現時点でも、国内盤はおろか輸入盤でも廃盤状態のような気がする。せっかくなので、日本語で解説が読める国内盤をチョイス。“現代音楽のエキスパート”という印象のわりに、実は暑苦しい情緒過多な演奏をすることも多いラサールQにとって、ツェムリンスキーの音楽は相性が良いのだろう。独特の和声感覚と最後期ロマン派的な雰囲気を堪能した。レーガーやプフィッツナーの四重奏曲と同じく、実演で頻繁に取り上げられることは今後もないだろうが、有名曲のカップリングといった形でもいいので、近年の若い団体の演奏も聴いてみたいところ。



アレーンスキイの弦楽四重奏曲は、食指が動くような音盤に巡り合えなかったこともあり、これまで未聴であった(第2番第2楽章の弦楽合奏版だけは架蔵している)。日本の誇る(録音当時)若手弦楽器奏者達(篠崎史紀、鈴木理恵子、小林秀子、金木博幸、川本嘉子、藤森亮一)を集めたアルバムは、ライナーを読むと(株)あ佳音がアレーンスキイの弦楽四重奏曲を録音するために企画されたもののよう。弦楽四重奏曲のアルバムなのにVaとVcが2人ずついるのは、第2番の編成を想定しているからなのだろう。当然のことながら、アレーンスキイの2曲だけを収録したのでは売れ行きが見込めないので、それぞれ別の有名曲をカップリングして2枚のアルバムが制作されたとのこと(2007年には、結局、アレーンスキイだけを集めた形で再発されている)。真摯で伸びやかな演奏は、技術的に清潔であることもあって、極めて爽やかな印象である。他に競合盤がないこともあるが、アレーンスキイに関しては名盤と言ってもよいだろう。もちろん、ドヴォルザークも悪くない。


お稽古曲の定番、ヴィヴァルディの作品3-6を息子が発表会で弾くことになり、CDを聴かせてやろうと思ったら、ただの1枚も持っていないことに気付いた。お稽古目的なので何のひねりもなく、イ・ムジチ盤を。ミケルッチ独奏を選んだのはこだわりがあったわけではなく、それしか店頭在庫がなかったから。年寄りと馬鹿にされそうだが、改めて聴くと、この(今となっては)古めかしい演奏スタイルには懐かしさ故の安心感と心地よさがある。



言うまでもなく“ショスタコーヴィチ”の棚は真っ先にチェックしたが、大半が既架蔵の古い音盤ばかりで、購入意欲が萎えてしまった。とはいえ、ショスタコーヴィチ作品を1枚も買わないのは気がひけたので、複数枚が並んでいたヤマカズの「革命」を申し訳程度に確保。率直に言って際物的な興味しかなく、さしたる期待もせずに聴いたのだが、これがなかなか面白かった。完全に後期ロマン派の交響曲として解釈された演奏である。旋律は、それがたとえ断片的であっても全力で歌い込まれ、あらゆる和声は万感の想いで掻き鳴らされる。感情的な高ぶりと共にテンポは揺らぎ、スコアの神経質なテクスチャは茫洋としたうねりに置き換えられる。全くもって正当なショスタコーヴィチ解釈とは言えないが、言下に否定するのが憚られる、独特な説得力がこの演奏にはある。

スポンサーサイト

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

comment

Secre

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

カレンダー
02 | 2017/03 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最新記事
カテゴリ
タグツリー
★ トップ(最新記事)
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
人気記事ランキング
RSSリンクの表示
リンク
音盤検索
HMV検索
検索する

音楽関係のブログ(リンク・更新状況)
PopUp WikipediaⅡ
記事中の気になるキーワードをマウスで選択してください。Wikipediaからの検索結果がポップアップ表示されます。
Wikipedia
developed by 遊ぶブログ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター