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父ヤーンソンスのショスタコーヴィチ8番、ゴールドベルク&ヒンデミットのモーツァルト

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 A. ヤーンソンス/ベルリン放送SO (Weitblick SSS0147-2)
  • ベートーヴェン:セレナード、モーツァルト:二重奏曲第1&2番 ゴールドベルク (Vn) リドル、ヒンデミット (Va) フォイアマン (Vc) (グリーンドア音楽出版 GDFS-0015)
久し振りにHMV ONLINEで買い物。

まずは、アルヴィド・ヤーンソンスという大物指揮者によるショスタコーヴィチの交響曲、それも第8番という大作の初出音源ということで、リリース時にはそれなりに話題になった一枚。ロシア系指揮者となれば八方破れの爆演を期待してしまうところだが、アルヴィドは元来、奇を衒うことのない端正な音楽作りにその美質がある。この演奏は、ドイツのオーケストラということもあってか、その側面が強く意識される格調の高い立派な演奏。ショスタコーヴィチ特有の息の長い劇的構成を適正に把握したアルヴィドの手綱捌きは、巨大でありながらも長大とは感じさせない密度の濃い音楽の運びを実現している一方で、堅実な解釈の積み重ねによって細部の説得力も決してないがしろにされていない。第4楽章以降の静謐の中に強い意志を持った感情の大きなうねりが心を打つ。ただ、オーケストラの響き故にロシア色が後退しているせいか、全体に地味な印象は否めない。この辺りが、リリース後にほとんど話題にならなかった理由なのだろう。

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かつての恩師から「ゴールドベルクとヒンデミットが弾いたモーツァルトのデュオを、もう一度聴きたい」と頼まれたのが、今回の買い物のきっかけであった。歴史的名盤として知られているにもかかわらず、そういえば今日に至るまで一度も聴いたことがなかったので、この機会に入手しておこうと検索をかけたのだが、すぐには現役盤が見つからなかった。ヴァイオリンかヴィオラを嗜んでいてアンサンブルに多少なりとも関心を抱く者ならば、真っ先に出会うはずの作品だが、一般的には秘曲の域を出ないということなのだろうか。少し調べて、グリーンドア音楽出版からリリースされているSP盤起こしの復刻盤を見つけた。

馥郁とした雰囲気には時代を感じなくもないが、それはサーフェイスノイズの奥から聴こえてくる音質故の印象のような気もする。現代の奏法とは明らかに異なるが、フレーズの処理などの基本的な解釈は現代においても模範的な折り目の正しい演奏である。生真面目ではあるが格調の高い高貴な音楽は、今なおこの名品の最高の演奏と言ってよいだろう。第2番におけるヒンデミットの存在感も素晴らしいが、第1番で聴かれるリドルの美音も極めて印象的である。

ベートーヴェンの作品8は復刻の機会に恵まれた録音であり、既に架蔵済みであるが、これもまた録音の古ささえ気にしなければ真っ先に挙げられるべき名演。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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