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盆明け

  • イツァーク・パールマン&ピンカス・ズーカーマン「グランド・デュオ」 (Teldec WPLP-9733 [LD])
  • リヒテル<謎>~甦るロシアの巨人 (Warner WPBS-90104 [DVD])
  • ダヴィッド・オイストラフ 太陽への窓 (Warner WPBS-90093 [DVD])
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (Scribendum SC 025)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番(1978年ライヴ) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (Scribendum SC 027)
  • ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第7、8,9番 ベートーヴェンQ (meldac MECC-26019)
13日から盆休みだったが、逆に音楽からもネットからも遠ざかった連休となった。まぁ、良い気分転換でもあるし、たまには家族サービスもしなきゃね。などと言いつつも、13日は京都大学音楽研究会の先輩とVn & Vaのデュオを3時間ほど楽しんだ。J.S.バッハのインヴェンションの編曲、プレイエルの作品69、マルティヌーのデュオ第2番、ヘンデルのシャコンヌなどを一気に初見で弾き散らかしたが、メインは、ヘンデル(ハルヴォルセン編)のパッサカリアと、モーツァルトの2曲。モーツァルトはともかく、ヘンデルのパッサカリアは純粋に技術的に難しい。若きパールマンとズッカーマンのLDは、憎らしいまでに軽々と弾きこなしているのだが、これがまた弾き手の意欲を猛烈に駆り立てる。繰り返し鑑賞してからデュオに望んだが、結果は予想通り打ち砕かれて終わり。でも、大変楽しかった。

妻子が友人宅に遊びに行っている間に、モンサンジョン監督のリヒテルとオーイストラフの伝記DVDを一気に観た。これは、何度観ても非常に面白い。演奏シーンは全て抜粋だが、それでも一つ一つに見所が凝縮されていて、鑑賞者の集中力が途切れることがない。オーイストラフの映像の一部は、9月末にDVDで発売される予定があるようで、今から大変楽しみである。

スヴェトラーノフの「レニングラード」、68年スタジオ録音と78年ライヴ録音とが同時にScribendumレーベルから発売された。当初78年ライヴのみの発売予定だったのが、契約時の手違いでMelodiyaから出ていたスタジオ録音も同時に発売に至ったのは嬉しい誤算。ZYXレーベルからCD化はされていたが、第4楽章の頭に編集ミスがあり、今回のきちんとしたCD化は大変喜ばしい。さて演奏だが、初出の78年ライヴは非常に面白い。第1楽章の展開部の作りなどは、このコンビがお互いを知り合い、成熟してきたことを示す良い例だと思う。ライヴならではの大柄な熱気もたまらない。強奏部に力点のある演奏ではあるが、この作品の魅力を素直に伝えてくれると言って良いだろう。中間楽章の共感に満ちた歌も、強く聴き手に訴えかけてくる。ただし、ライヴゆえのミスが盛大に繰り広げられているのは残念。第2楽章中間部のピッコロClなど、おっ、と思わせるような濃い歌いまわしで期待させた直後に、あられもなく崩れていくのはいくらなんでも許容しかねる。まぁ、実演ならば文句は言いませんが。ということで、総合的にはやはり68年ライヴを取るべきだろう。でも、この78年ライヴに捨て難い魅力があるのは事実。結局ファンならどっちも聴き逃すことはできない、という結論になりますかね。

ベートーヴェンQによるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲3曲の世界初演ライヴを収録したCDを、久しぶりに取り出した。「レニングラード」で気分が高揚したせいか、今日は特に第9番が自分の波長にぴったり。ボロディンQの洗練には及ばないが、泥臭い熱気が一種のローカリティを感じさせてくれる。しかし、これらの貴重な記録がレコード会社がクラシックから撤退することで当分再発される見込みが立たないというのは、何とも残念なことだ。ショスタコーヴィチにおいては、これがまさにピリオド楽器によるピリオド解釈ということになるのだから。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏家_Perlman,I. 作曲家_Shostakovich,D.D. 演奏家_Svetlanov,E.F. 演奏家_BeethovenQuartet

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プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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