【楽曲解説】ラヴェル:弦楽四重奏曲

Maurice Ravel
モーリス・ラヴェル(1875~1937)


Quatuor à cordes en fa majeur
弦楽四重奏曲 ヘ長調



 ラヴェル唯一の弦楽四重奏曲は、彼の作曲家としての地位を確立することになった出世作です。最良の意味での職人だったラヴェルの個性が存分に発揮されているだけでなく、精緻な総譜の完成度は極めて高く、クロード・ドビュッシー(1862~1918)が「音楽の神々の名と、そして私の名にかけて、この曲には一音たりとも手を加えないでください」と絶賛したことはよく知られています。ただし、アルペッジョのパターンや表情記号などの細かな点については、後に若干の加筆、改訂が行われました。本日演奏するのは、この改訂版です。

 フランス伝統の循環形式を用いた構成は古典的な4楽章制を踏襲していますが、バスク地方出身の母親の血を強く意識させる繊細かつ物憂げな響きの多彩さは、形式の古典性と計算し尽くされた絶妙の調和を見せています。まさに、不朽の名作です。

シュペーテ弦楽四重奏団 第2回公演(2012年4月14, 21日)

スポンサーサイト

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Ravel,M. 演奏活動_DasSpäteQuartett

comment

Secre

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
カテゴリ
タグツリー
★ トップ(最新記事)
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
人気記事ランキング
RSSリンクの表示
リンク
音盤検索
HMV検索
検索する

音楽関係のブログ(リンク・更新状況)
PopUp WikipediaⅡ
記事中の気になるキーワードをマウスで選択してください。Wikipediaからの検索結果がポップアップ表示されます。
Wikipedia
developed by 遊ぶブログ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター