ショスタコーヴィチの“シャンソン”

  • ショパン(エキエル補作):変奏曲 ニ長調、ショスタコーヴィチ:2台のピアノのための小協奏曲、ラヴェル:スペイン狂詩曲 ネルソン&ニール (Kapell SKR 5101 [LP])
  • Au devant de la vie、Tambour battant レ・コンパニオン・ド・ラ・ムジーク (Polydor 560.142 [10" 78rpm])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Coから2枚入荷。

ネルソン&ニールは、『Nelson and Neal Piano Study Series』という教則本などで有名な、主にアメリカで活躍した夫婦のピアノ・デュオ。本アルバムは、有名作曲家のちょっと珍しい二台ピアノ作品集といった感じの構成である。1967年に録音されたこのアルバムの目玉は、1965年に出版されたばかりのショパンの若書き(1826)作品であろう。パガニーニの「ヴェニスの謝肉祭」などで有名なヴェネツィア民謡「いとしいお母さん」による変奏曲は、ショパンの魅力が十分に発揮されているとは言い難いものの、華やかな二台ピアノの響きが楽しい小品である。

演奏は、熟練の、と形容するに相応しい安心感のあるアンサンブルだが、細部の磨き上げがいかにも荒っぽく、その音色と共に勢いで押し切っている感が否めない。


SP盤の再生環境は持っていないのだが、リストに興味深い音盤が挙がっていたので、実際に再生できるあてもないままオーダーしてみたのが、Les compagnons de la musiqueという団体によるシャンソンのレコード。Wikipediaこの団体についての記述があるのだが、フランス語が読めない私にはちんぷんかんぷん。収録されている2曲のタイトルも、どのように訳すのが妥当なのか分からない(この筋に明るい方、ご教示いただけましたら幸いです)。

さて、なぜこの音盤を入手したのかというと、A面の「Au devant de la vie」という歌が、ショスタコーヴィチの「呼応計画の歌」にJeanne Perretが仏語詩をつけた曲だからである。幸いにして、この音盤とおぼしき音源がYouTubeにアップされている:



上記の音源がこの音盤と同一だとすれば、レーベル面には“CHANSON”と明記されているが、“シャンソン”の語から想起される「愛の讃歌」とか「枯葉」的なイメージ(「シャンソン」というジャンルの定義がどのようなものかは知らないが)ではなく、(愛国的な)“大衆歌曲”と称するのが相応しい雰囲気である。異なる団体による異なるアレンジの同曲もYouTubeにアップされており、ショスタコーヴィチが“流行歌の作曲家”でもあったことを窺わせてくれる(もちろん、そう呼ぶにはそもそも歌謡曲的作品をほとんど手掛けていないのだが)。演奏については、特に論ずる必要もないだろう。





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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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