まとめて…

  • ビゼー(シェドリーン編):カルメン組曲、ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 キーシン (Pf) カフェルニコフ (Tp) スピヴァコフ/モスクワ・ヴィルトゥオージ他 (Melodiya MEL CD 10 00618)
  • レーガー:ヒラーの主題による変奏曲とフーガ、モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ、管弦楽のためのバレエ組曲 カイルベルト/バンベルグSO、ハンブルグ州立PO (Teldec 3984-28175-2)
  • ブラームス(シェーンベルグ編):ピアノ四重奏曲第1番、アルヴェーン:歌劇「山の王」から「牛飼いの娘の踊り」、シベリウス:交響曲第5番、ショスタコーヴィチ:組曲「ボルト」より ロジデーストヴェンスキイ/ストックホルムPO (Melodiya C 10-13297-300[LP])
  • Kurt Sanderling The Soviet Years 1947-1956 (HDN C 0013)
  • リームスキイ=コールサコフ:交響組曲「シェエラザード」、グリーグ:「ペール・ギュント」組曲第1&2番 クリヴィヌ/フィルハーモニアO、スメターチェク/プラハSO (Denon COCO-70322)
  • リームスキイ=コールサコフ:歌劇「ムラダ」より「貴族たちの行列」、交響組曲「シェエラザード」、スクリャービン:法悦の詩 スヴェトラーノフ/ロンドンSO、ソヴィエト国立SO (BBC Legends BBCL4121-2)
  • リームスキイ=コールサコフ:交響組曲「シェエラザード」、ボロディン:中央アジアの草原にて、バラキレフ(リャプノフ編):イスラメイ ゲールギエフ/キーロフO (Philips 470 840-2)
  • シベリウス:交響曲第5&7番 カラヤン/ベルリンPO (DG POCG-2090
  • R. シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」、交響詩「ドン・ファン」 カラヤン/ベルリンPO (DG 429 717-2)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番(1978年ライヴ) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (Scribendum SC 027)
いよいよ、かぶとやま交響楽団の第29回定期演奏会が今週末に迫ってきた。週末はその練習で、週が明けてからは本業でバタバタしていたため、断片的にしか音楽を聴く時間がとれなかった。今日列記した音盤は、週末から今日にかけて聴いたものを並べている。

本番直前ではあるが、来年5月に予定している第30回定期の選曲も進めなくてはならない。メインがドヴォルザークのチェロ協奏曲に決定しているので、前半の曲目は単に有名なだけではない、洒落たものにしたいのだが、何せ団員数が少ないので選曲の幅が狭くて苦労する。シェドリーンのカルメン組曲は、一度機会があったらやりたいと思っているので今回スコアを見ながら検討してみる。弦楽器は18型の指定があるものの、小編成で無理があるわけではないし、技術的にも十分可能な範囲。ただ、この曲は打楽器の負担が大きいので、打楽器が完全にトラ頼みの当団では無理だろうな。スピヴァコフの演奏は、スコアをよく見るとカスタネットのリズムがえぇ加減だったりするのに気付くが、基本的に精緻な演奏で模範になる。編成的な問題を考えると、レーガーのモーツァルトの主題による変奏曲とフーガは、まさにかぶ響向き。譜面づらはそんなに恐れるほどのものではなかった。が、レーガーの弦楽四重奏曲などを遊びで弾いた経験からすると、この和声感覚は相当難物だろうと想像される。弦楽器がDivだらけなのも、当団にはきついか。でも、素晴らしい曲。フーガ直前の第8変奏なんか、完全にレーガーの世界で恍惚としてしまう。やりたいなぁ。でも、やったら後悔するかな。

先日1枚目のブラームス=シェーンベルグのみを聴いたロジデーストヴェンスキイのライヴ録音の2枚目を聴く。シベリウスの第5番は、モスクワ放送響とのスタジオ録音に比べるとオーケストラの響きが落ち着いていて、ある意味シベリウスらしい。全体的には比較的つつがない演奏で、モスクワ放送響との全集みたいな個性的なものを期待すると拍子抜けする。「ボルト」組曲は、チェコ・フィルとクレジットされているPraga盤がほぼ同じ収録曲なのでひょっとしたら同じ演奏ではないかと思ったのだが、ざっと聴き比べた感じではよく似た演奏ではあるが、どうやら違う音源のようだ。ただ、楽器のバランスや、終演後の拍手が違うからといって、絶対に演奏が違うとまでは言えないのがPragaレーベルの罪なところ。まぁ、こういうあら探しみたいな作業はつまらないので、あまり深くこだわらないことにする。

今週末の演奏会に向けて、少し勉強をする。「ダンバートン・オークス」は、最近購入したザンデルリンクのソ連時代のライヴ録音で。きちんと仕上げられた丁寧な仕事だが、アクセントの効かせ方が今ひとつで、ストラヴィーンスキイならではのエキセントリックなリズム感があまり出ていない。これはザンデルリンクの趣味なのかもしれないが、あまり納得できない。アンサンブルはよく整っているが、それでもあちこちで走ったりしているのを聴くと、プロも同じやんけ、と安心したりするのは志が低いでしょうかね?

「シェエラザード」は、結局それほど音盤を集めたりしなかったのだが、何となく気に入っている3枚を立て続けに聴いた。クリヴィヌ盤は、非常に水準の高い演奏。常に廉価盤で出ているためにどうしても軽く扱ってしまいそうになるが、ここまできれいな響きで磨き上げた演奏もないような気がする。譜面に盛り込まれた効果が、余裕をもって引き出されていることで、多くの聴き手がこの曲に求めていることが余すところなく実際の音になっている。カントロフのVnソロは完璧。こう弾けたらなぁ。ま、無理なので今さら夢は見ないけどね。一方、スヴェトラーノフ盤は、まさにこれぞロシアといった演奏。濃厚な表情がたまらないが、これは大編成じゃないとね。自分の演奏の参考にはならない。でも、イギリスのオーケストラをこれだけ自分の色に染めてしまうというのは、やはり偉大な個性と言うべきだろう。洗練されながらもロシア臭を失っていないという点では、ゲールギエフ盤が随一。中央アジア風の民族色も感じさせる周到な表情付けは、聴けば聴くほどその綿密な仕上げに感心する。もちろん、こうした音楽作りはオーケストラの高度な機能にその多くを負っていることも間違いない。勉強、という意味では、この演奏が一番勉強になる。

続いて、シベリウスの第7番。練習番号Aの後にある弦楽器のコラールがとてもきれい。ここの部分がどうしてもうまくいかないんだよな。曲全体のまとめ方もうまいし、ミリタリックな金管の響きも僕は嫌いじゃない。それにしても、何と素晴らしい曲なんだろう。本番が待ち遠しいけれども、それでもう当分は弾く機会がないのかと思うと寂しい。

カラヤンついでに、大編成の管弦楽曲で契機付けを。なんだかんだ言っても、やはりこういう曲がオーケストラの醍醐味であることは否定しようがない。もっとも、聴くのも弾くのもこういう曲ばっかりだと、ものすごくつまらないんだけど。どうせ大編成ならってことで、シメはスヴェトラーノフの「レニングラード」ライブ。最高!
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shchedrin,R.K. 作曲家_Reger,M. 作曲家_Rimsky-Korsakov,N.A. 作曲家_Sibelius,J. 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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