雑多な買い物録

  • シューマン:歌曲集「詩人の恋」、ベートーヴェン:君を愛す、アデライーデ、諦め、くちづけ、シューベルト:シルヴィアに、双子座の星に寄せる舟人の歌、変貌自在な恋する男、孤独な男、夕映えの中で、セレナーデ、リュートに寄せて、ミューズの子、音楽に寄せて ヴンダーリヒ (T) ギーゼン (Pf) (DG 429 933-2)
  • ラフマニノフ:交響曲第2番、ホルスト:惑星 カヒーゼ/トビリシSO (Cugate Classics CGC001-2)
  • フランセ:室内楽傑作選 フランセ (Pf・指揮)フランス八重奏団 (Indésens INDE043)
  • フレーンニコフ:喜歌劇「100の悪魔とたった一人の少女」 オソーフスキイ/モスクワ・オペレッタ劇場O & cho. (Melodiya CM 04063-6 [LP])
  • ファルカス:17世紀の古いハンガリー舞曲集、モーツァルト(ヴァイゲルト編):アダージョ KV411、バルテ:パッサカリア、ショスタコーヴィチ(スミス編):バレエ「黄金時代」よりポルカ、ドビュッシー(デイヴィス編):「子供の領分」より「ゴリウォーグのケークウォーク 」、K. シュターミッツ(ヴァイゲルト編):木管四重奏曲、モーツァルト(フェステル編):小さなオルガンのためのアンダンテ KV616、ドビュッシー(デイヴィス編):「小組曲」より3つの楽章、リームスキイ=コールサコフ(デイヴィス編):熊蜂の飛行 アルビオン・アンサンブル (Senol Printing Limited SNH 501 [LP])
  • ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1~3番 デ・サラム (Vc) (Disques Montaigne MO 782081)
  • 留守key:スラーヴァ!ロシア音楽物語: グリンカからショスタコーヴィチへ, 学研プラス, 2017.
大した量ではないが、ここ3ヶ月ほどで入手した音盤のまとめ。

ちょっとした外食の際、順番待ちの時間潰しがてら隣接しているBOOKOFF西宮建石店を覗いてみた。500円の値付けがされているCDに限ってセールをしていたので、さしたる期待もせずに中古の廉価盤や編集盤の並ぶ棚を眺めていると、ヴンダーリヒの「詩人の恋」を発見。これは1990年代前半の学生時代に、「美しき水車小屋の娘」と一緒にリリースされたもの。親しい先輩の下宿で聴いてシューベルトはすぐに購入したのだが、シューマンの方は買いそびれたままになっていた。もちろん、即確保。

声の美しさだけでノックアウトされてしまいそうになるが、若々しく青臭い感傷が滲むニュアンス豊かな歌唱も極めて素晴らしい。ピアノも、シューマンの魅力を余すところなく表出しつつ、それでいて歌に繊細に寄り添う様が名人芸としか言いようがない。さすがに他の掘り出し物はなかったが、外食に出かけた元は十分に取れた。


アリアCDで、『ジャンスク・カヒーゼの遺産』シリーズがまとめて紹介されていたので、試しに曲の好みでラフマニノフの交響曲第2番が入った一枚を(と言っても2枚組だが)。いわゆる“爆演”型の指揮者に対する関心は年齢と共に低くなったのだが、ここのところ室内楽ばかり聴いている気がするので、気分転換的な意図もあったし、協奏曲の伴奏では数曲ほど聴いたことがあるものの、マニアの間で評価の高い指揮者の本領を聴いておきたかった、ということもある。

一定の期待を持って聴いてみたが、率直に言って肩透かしを食らった感じ。アンサンブルに気を配りながらも全編に渡って覇気が漲り、臆面もなく旋律を歌い込むスタイルは、確かに私の好みに合致しているのだが、それほど突き抜けた個性は感じられず、むしろ常識的な音楽であるように思われる。オーケストラの精度も冴えないせいか、指揮者の解釈が正統的なラフマニノフはともかく、指揮者とオーケストラとの間がどこか空回りしているような「惑星」は、ただただ物足りなかった。こうなると、個性的な節回しも単に奇を衒っているようにしか聴こえない。

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フランセに若書きの弦楽四重奏曲があることを知り、調べてみたところ、すぐに辿り着く範囲で見つけたフランス八重奏団によるセット物を、HMV ONLINEで購入。収録内容は以下の通り:
Disque I
弦楽四重奏曲
ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ
主題と変奏 ~クラリネットとピアノのための
ディヴェルティスマン ~ピアノと弦楽三重奏のための
Disque II
十重奏曲 ~弦楽五重奏と木管五重奏のための
8つのバガテル ~ピアノと弦楽四重奏のための
モーツァルトの五重奏曲 KV 452にもとづく九重奏曲 ~オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと弦楽五重奏のための
Disque III
八重奏曲 ~クラリネット、ホルン、ファゴットと弦楽五重奏のための
ディヴェルティスマン ~ファゴットと弦楽五重奏のための
クラリネット五重奏曲 ~クラリネットと弦楽四重奏のための
羊飼いのひととき、またはブラッスリーの音楽 ~ピアノと弦楽五重奏のための

さすがに全てが名作・傑作だとまで言うつもりはないが、目当ての弦楽四重奏曲をはじめ、いずれも気の利いた雰囲気のある響きが楽しいアルバムであった。特に、モーツァルトのピアノと管楽器のための五重奏曲の編曲は極めて素晴らしく、モーツァルトのオリジナルをさらに魅力的にした稀有のアレンジにただひたすら感嘆した。

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Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.から届いた2枚は、コレクションの穴埋め的なもの。フレーンニコフのオペレッタは、暴力的に騒々しくも、恥ずかしげのない歌謡旋律が耳に残る、いかにも社会主義リアリズムのお手本のような作品。ヤケクソのような劇場オーケストラの演奏が堪らなく雰囲気満点。


アルビオン・アンサンブルというイギリスの団体は初めて聴いたが、手堅くも心地好い演奏をする実力派のアンサンブルである。収録曲も多彩で、木管五重奏の魅力を十二分に味わうことができる。


子供に頼まれてAmazonで買い物をしたついでに、かなり前にチェックしていたものの長らく買いそびれていた一枚を購入した。ブリテンの無伴奏チェロ組曲は、被献呈者であるロストロポーヴィチの音盤だけを架蔵しており、それだけで十分に満足しているのだが、ロストロポーヴィチは第3番を録音していないために、全3曲をまとめて聴きたいとかねがね思っていたところ見つけたのが、アルディッティQのチェリスト、デ・サラムの音盤。HMV ONLINEのウィッシュリストに入れておいたのだが、販売終了になって久しく、思い立ったが吉日ということでこの機会にオーダー。

高い精度で淡々と奏でられる音楽は、ブリテン独特の不健康な透明感に満ちていて、とにかく美しい。アルディッティQを勇退する数年前の録音であることもあってか、鋭利さよりは抒情的な丸みが勝るものの、老成よりはむしろ若々しさを感じさせる引き締まった音楽の運びが個性的であると同時に、この作品の音楽世界によく合致している。

運の悪いことに、購入したディスクには最後のトラックが再生できない不良があり(盤面に傷はないので、おそらく初期不良)、その1トラックのためだけに買い直すかどうか悩ましいところ。


書店の音楽書のコーナーに、ロシアの有名作曲家を題材にした漫画が平積みになっていた。発売前に新刊情報は知っていたのだが、てっきり各人の伝記漫画かと思っていたら、さにあらず。それぞれの作曲家人生を象徴、代表するようなエピソードを取り上げ、それに限って話が構成されている。いたずらに生涯を万遍なく描くよりはよほど面白い。至って真面目な内容だが、もちろん学術的な正確性に拘泥して漫画としての流れを損なっているわけでもなく、ロシア音楽に詳しくない人からマニアまで広く楽しめるだろう。

ショスタコーヴィチは交響曲第5番にまつわる話だったが、終楽章コーダのA音を“チューニング”だとする解釈は面白かった。あんな音域でチューニングしろと言われたら、たまったものではないが。

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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