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ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲2題

  • ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第1~4番、プロコーフィエフ:弦楽四重奏曲第2番 パシフィカQ (Cedille CDR 90000 130)
  • ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第14、15番、弦楽四重奏のための2つの小品 プラジャークQ (Praga PRD/DSD 250 306)
HMV ONLINEから、数ヶ月前にオーダーしていてようやく入荷した音盤が届いた。2017年9月21日のエントリーで紹介したパシフィカQによるショスタコーヴィチ(+α)の弦楽四重奏曲全集の未入手だった第2巻である。既にこの全集は4枚組のセットとなって比較的安価で流通しているので、分売のフォーマットでは入手が少し難しくなっているのかもしれない。

彼らの明解な音楽作りは当然ながら他の3枚と同様なのだが、初期の4曲では少し勝手が違うのか、素直な叙情を持て余すかのような中途半端な表現が少し気になった。そのせいか、技術的な物足りなさも耳についた(第1番の終楽章など)。ただ、これは聴き手が演奏に対して意味を見出しやすい作品か否か、というだけのことかもしれない。とはいえ、楽曲への過度な思い入れを排した、勢いのある音楽、という彼らの演奏に対する印象に変わりはない。もっとも、プロコーフィエフ作品も悪くはないのだが、これもまたわりと平凡な出来。詰まるところ、抒情性が勝る作品とこの団体との相性が良くないのかもしれない。


別のタイミングでHMV ONLINEにオーダーした音盤のほとんどが入荷に時間がかかっているため、唯一在庫のあった音盤1枚が別便で届いた。そのプラジャークQによるショスタコーヴィチ作品集だが、これが結構な掘り出し物。技術的には必ずしも流麗、とまでは言えない団体だが、にもかかわらず、彼らが表出する陰鬱な雰囲気に包まれた不健康な抒情は美しいことこの上ない。第14番の方に彼らの長所がより発揮されているように感じられるが、徹底して旋律的な第15番もかなり魅力的である。一方、2つの小品(特にエレジー)では技術的な完成度が低く、これら2曲ほどの満足感を得ることはできなかった。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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