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悪趣味?なヘンデル

  • ムーソルグスキイ(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」、ショスタコーヴィチ:祝典序曲 デイヴィソン/ウェールズ・ナショナル・ユースO(Music for Pleasure MFP 57009 [LP])
  • ヘンデル(ハーティ編):組曲「水上の音楽」、ヘンデル:合奏協奏曲第10番, Op.6-10 D. オーイストラフ/モスクワPO バルシャーイ/モスクワ室内O(Melodiya 489.031 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.から2枚が届く。今回は本当に欲しかったものが悉く入手できず、ついでにオーダーしたものだけ。

ウェールズ・ナショナル・ユースOのアルバムは、残念ながらユース・オーケストラの活動記録という以上の価値が見出せない。1970年頃の技術水準としては平均的なのかもしれないが、粗さばかりが耳につく。祝典序曲は、アンサンブル上の配慮からか非常に遅いテンポが採られているが、これではまるで違う曲である。


ソ連のヘンデル、とでも言うべきアルバムは、この種の旧き佳きロマンティックなバロック音楽を受容できる向きにとっては時代錯誤な壮麗さが愉しめるだろう。オーイストラフ指揮の「水上の音楽」は、同じハーティー版でもセルの有名な録音のような節度はなく、完全にロマン派である。バルシャーイ指揮の合奏協奏曲の冒頭の鮮烈な鋭利さは、まるで現代音楽のよう。フルトヴェングラーの大仰な演奏とは対極ながらも同じ様式感を共有しているのが面白い。ただ、ヘンデルの音楽にはこういうアプローチを許容し得る側面があるようにも思える。大きな声では言えないが、私はこれらの演奏が大好き。もし自分で室内オケを結成することがあれば、こういうスタイルの演奏をしたいと思うほどに。決して趣味が良いと言われることがないのは、よく分かっているけれども。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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