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スウェーデン放送響:1936~86

  • スウェーデン放送交響楽団の50年(BIS LP-331/333 [LP])
知人から、5枚組LPのBOXを譲っていただいた。BISレーベルの面目躍如といった感の強い、充実した内容と丁寧な作りである。それでいて、CD化されないのも当然とばかりにごく限定された購買層しか想定していないのも、往年のマイナーレーベルの気概が窺われて潔い。

私にとってスウェーデン放送響と言えば、晩年のスヴェトラーノフの数々やチェリビダッケのBOXセットなどの印象が強いのだが、このセットではオーケストラの前身が発足した1936年から1986年までの50年が網羅されている。解説書はオーケストラの歴史についてかなり詳しく記述されているようだが、スウェーデン語のみという硬派なもので、私には読むことができないことがつくづく残念でならない。

収録内容は、以下の通り:
【Disc1】
  1. ワルディミール:テーマ音楽「皆様こんばんは!」(ワルディミール;1939年)
  2. ドナルドソン(ワルディミール編):私の青空(ワルディミール;1938年)
  3. スコルド:夏(スコルド;1940年)
  4. ワルディミール:窓を開けて(ワルディミール;1943年)
  5. ウォーレン(エールリンク編):ブロードウェイの子守歌(エールリンク;1942年)
  6. リューブラント:カルーセル交響曲より第4楽章(リューブラント;1951年)
  7. コック:舞曲第2番(イェルヴィン;1954年)
  8. フルメリー(コターセク編):真夏のポーランド(チェルマン;1958年)
  9. ニーストレーム(ヘーグステット編):春に愛す(ヘーグステット;1962年)
  10. J. シュトラウスII世:ポルカ「狩り」(ボスコフスキー;1960年)
  11. リンド:ヴァイオリン・リフ(リンド;1964年)
  12. プッチーニ(ビッリ編):歌劇「トゥーランドット」より(グレヴィリウス;1928年)
  13. ウェーバー:歌劇「オベロン、または妖精王の誓い」序曲(マン;1933年)
  14. アウリン:劇音楽「紳士オロフ」より(ヘルマン;1936年)
  15. ルーセンベリ:組曲「作られた興味」より第1、5楽章(ラーション;1943年)
  16. ルーセンベリ:「マリオネット」序曲(フリッチャイ;1953年)
  17. ヴェーベルン:弦楽四重奏のための5つの楽章(シェルヘン;1955年)
【Disc2】
  1. モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲(フリュクベリ;1949年)
  2. ブロムダール:田園組曲(フリュクベリ;1951年)
  3. モーツァルト:ホルン協奏曲第2番(ブレイン (Hr)、フリュクベリ;1956年)
  4. ワーグナー:歌劇「ローエングリン」より第3幕への前奏曲(グレヴィリウス;1963年)
  5. ヘンデル:合奏協奏曲 Op. 6-8より第4~6楽章(レーマン;1956年)
  6. ヒンデミット:組曲「気高い幻想」より「パッサカリア」(ヒンデミット;1955年)
  7. ヴィレーン:シンフォニエッタ(ヴォルフ;1960年)
【Disc3】
  1. ブラームス:交響曲第2番(G. L. ヨッフム;1957年)
  2. ベック:「これぞ聖なる十戒」による幻想曲(ブロムシュテット;1960年)
  3. ヘンツェ:ラジオ・オペラ「田舎医者」より(エールリンク;1957年)
【Disc4】
  1. ベートーヴェン:「コリオラン」序曲(ショルティ;1958年)
  2. ストラヴィーンスキイ:バレエ「火の鳥」より「魔王カシチェーイの凶悪な踊り」(ストラヴィーンスキイ;1963年)
  3. スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲(クベリーク;1963年)
  4. メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲(セル;1963年)
  5. J. S. バッハ(ストコフスキ編):トッカータとフーガ ニ短調(ストコフスキ;1967年)
  6. ルトスワフスキ:交響的変奏曲(ルトスワフスキ;1969年)
  7. ショスタコーヴィチ:交響曲第6番より第3楽章(コンドラーシン;1977年)
  8. グリーンカ:歌劇「ルスラーンとリュドミーラ」序曲(スヴェトラーノフ;1979年)
【Disc5】
  1. ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(D. オーイストラフ (Vn)、オーロフソン (Vc);1971年)
  2. ファリャ:バレエ「三角帽子」第2組曲(フリューベック・デ・ブルゴス;1983年)
  3. ヒメネス:「ルイス=アロンソの結婚式」より間奏曲(フリューベック・デ・ブルゴス;1979年)
  4. リードホルム:ファンファーレ(ブロムシュテット;1979年)
  5. ベールヴァルド:歌劇「ソリアのエストレッラ」序曲(ブロムシュテット;1979年)

この分量について、個別にコメントするつもりはない。放送局のオーケストラらしいレパートリーの広さを窺わせる選曲の素晴らしさと、全ての演奏の質の高さを特筆しておくだけで十分だろう。豪華な客演指揮者の顔ぶれに加えて、デニス・ブレインのホルンやダヴィッド・オーイストラフのヴァイオリンなど、聴きどころは枚挙に暇がない。

私の目当であるコンドラーシン指揮のショスタコーヴィチは、響きの志向と容赦のないテンポ設定が、いかにもコンドラーシンらしい。ライヴゆえの瑕はあるが、残りの2つの楽章も聴きたいと思わせるに足る演奏である。


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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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